ダイエットに励んでも、なかなか体重が減らない人は多いものです。
その原因の1つが内臓脂肪の蓄積にあるかもしれません。
内臓脂肪が過剰に溜まると、様々な健康被害が起こる可能性があります。
命に関わる深刻な病気にもつながりかねません。
内臓脂肪の怖さと、対策について詳しく解説します。
内臓脂肪が体に与える悪影響
内臓脂肪が過剰に溜まると、脂肪細胞が異常に膨れ上がります。
そうすると炎症性物質が放出され、体の組織に炎症が起きてしまいます。
- 肝臓での炎症は脂肪肝と呼ばれ、肝臓の働きが低下する
- 肝臓の機能低下で、代謝やエネルギー貯蔵、解毒、胆汁生成に支障
- 脂肪肝が進行すると、脂肪性肝炎、肝硬変、肝がんの恐れ
- 肝臓の炎症で全身の修復が滞り、炎症が慢性化するリスク
脂肪肝による基礎代謝の低下
肝臓の機能低下は、基礎代謝の低下にもつながります。
基礎代謝とは生命維持のためのエネルギー消費で、代謝全体の約60%を占めています。
その内の30%は肝臓が担っているため、肝臓の機能が落ちるとエネルギーを消費しづらくなり、やせにくい体質になってしまいます。
- 基礎代謝低下で太りやすく、肥満がさらに進行するリスク
- 肝臓の働きが落ちると、エネルギー消費が鈍る
- 代謝の60%を占める基礎代謝の30%を肝臓が担う
内臓脂肪が血管を詰まらせる恐れ
脂肪肝になると、肝臓に溜まった中性脂肪が血管に流れ出て、血管を詰まらせやすくします。
この状態が続けば、最悪の場合、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす可能性があります。
- 脂肪肝で血管に中性脂肪が流れ出し、詰まりの原因に
- 血管が詰まれば、心筋梗塞や脳梗塞の危険性が高まる
- 命に関わる重大な病気を招きかねない
内臓脂肪を減らす食事術
内臓脂肪が溜まると、このように様々な健康被害が起こる可能性があります。
内臓脂肪を減らすには、食事の見直しが欠かせません。
『「内臓脂肪がなかなか減らない!という人でも勝手に内臓脂肪が落ちていく食事術』の著者である医師の齋藤真理子さんが、簡単に始められる食事術を紹介しています。
- 食物繊維の多い食材を意識的に取り入れる
- 肉類は脂身の少ない部位を選ぶ
- 揚げ物や油で調理した料理を控えめにする
- 白米よりも玄米や雑穀を選ぶ
内臓脂肪を落とすための運動
食事と併せて運動も重要です。
有酸素運動は内臓脂肪を減らすのに効果的です。
ウォーキングやジョギング、サイクリングなどを続けましょう。
筋トレも内臓脂肪を減らすのに役立ちます。
筋肉量が増えれば基礎代謝も上がり、脂肪を燃焼しやすくなります。
- 有酸素運動で内臓脂肪を燃焼させる
- ウォーキング、ジョギング、サイクリングなどを継続
- 筋トレで筋肉量を増やし、基礎代謝を上げる
- 筋肉が多いと脂肪がつきにくい体質になる
生活習慣の見直しも大切
食事と運動に加え、生活習慣の改善も内臓脂肪対策に欠かせません。
睡眠不足は内臓脂肪がつきやすくなる原因の1つです。
十分な睡眠時間を確保しましょう。
喫煙や過度の飲酒も控えめにすることが大切です。
ストレスも内臓脂肪がつきやすくなるため、ストレス解消法を見つけましょう。
- 睡眠不足は内臓脂肪がつきやすい
- 睡眠時間を十分に確保する
- 喫煙や過度の飲酒は控えめに
- ストレスを溜め込まないよう、解消法を見つける
まとめ
内臓脂肪が過剰に溜まると、脂肪肝、肝硬変、心筋梗塞や脳梗塞などの命に関わる病気を引き起こす可能性があります。
食事と運動、生活習慣の改善で内臓脂肪を減らすことが大切です。
内臓脂肪が溜まらないよう予防することで、健康的な体作りができるでしょう。